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京都産野菜流通へ新事業続々 独自ブランドや仲介サイト

京都府内の農家から仕入れた野菜を袋詰めするトレードのスタッフ。検品も徹底する(京都市伏見区)
京都府内の農家から仕入れた野菜を袋詰めするトレードのスタッフ。検品も徹底する(京都市伏見区)

 農産物を流通させる新たな事業が、京都で生まれている。京都府内産の野菜を生産者から直接仕入れて独自ブランドで全国に販売したり、インターネットを通じて生産者と買い手をつなげたりするビジネスが登場。小売業者や飲食店などに販路を開拓している。

 市場間で野菜の流通を調整する事業や植物工場の運営を手掛けるトレード(京都市下京区)は、府内産野菜を生産者から直接買い入れ、「洛市」のブランドで首都圏を中心とした全国に販売するビジネスが好調だ。2011年の開始から受注が伸び、17年度は売上高7億円を計画する。

 生産者からは各品目をほぼ一定の価格で仕入れ、独自デザインの袋に詰めて販売するのが特徴だ。営農の計画を立てやすくなる利点があり、取引農家は約270軒に増えた。卸先にとっても量や価格が安定するため、顧客は関東を中心に百貨店やスーパーなど約800店に広がった。

 トレードの木村友哉ブランド野菜事業部長は「府内産野菜は量や価格が安定しないため関東での流通が難しかったが、直接仕入れで課題をクリアできた。今後、府内産の野菜が全国で日常的に使われるようにしたい」と意気込む。

 農業ベンチャーの坂ノ途中(南区)は、有機栽培に取り組む農家と買い手をつなげるサイト「farmO(ファーモ)」を1月に開設した。生産者は栽培方法や品目などを、買い手は求める野菜や店の考え方などをそれぞれ登録し、ニーズに合えば取引を進める。登録者以外も雑談や質問、要望を書き込める。現在、生産者は約180軒、買い手は飲食店や八百屋など約80軒が登録している。

 狙いは、新規就農者が多い有機栽培農家が課題とする販路開拓や情報共有を支援することだ。買い手も有機栽培農家を探す手間を省くことができる。7月には実際に生産者と買い手が交流する催しを市内で開催した。

 事業は、貸農園運営のマイファーム(下京区)などとつくる「次代の農と食を創る会」と協力し、農林水産省から補助金を受ける。来年度末には生産者千軒、買い手は500軒の登録を目指す。坂ノ途中の小野邦彦社長は「有機農業に関わる全ての人が使う情報インフラにしたい」としている。

【 2017年08月24日 09時06分 】

ニュース写真

  • 京都府内の農家から仕入れた野菜を袋詰めするトレードのスタッフ。検品も徹底する(京都市伏見区)
  • 生産者と買い手の交流を目的に坂ノ途中が企画した催し(京都市下京区)
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