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沢村栄治、当時の新聞で生きざま探る 京都学園高生が文化祭発表

沢村栄治が生きた時代をまとめたポスターを手にする生徒たち(京都市右京区・京都学園高)
沢村栄治が生きた時代をまとめたポスターを手にする生徒たち(京都市右京区・京都学園高)

 京都学園高(京都市右京区)の図書サークルの生徒が、戦前の野球界を代表する同高ゆかりの名投手、沢村栄治(1917~44年)が生きた時代について、当時の新聞を調べ、15、16日に行われる同高の文化祭で展示発表する。不世出の選手ながら27歳の若さで戦死した沢村を、戦争へ突き進む時代の中で捉えた。生徒は「激動の時代を駆け抜けた生きざまと、平和の大切さを感じた」という。

 沢村は30~34年に同高の前身・京都商業学校(京商)に在学し、春夏計3度、甲子園大会に出場した。34年には全日本のメンバーとして米大リーグ選抜と対戦。東京巨人(現巨人)で活躍したが、44年、第2次世界大戦で戦死した。

 サークルのメンバーは、2年三浦歩夏さん(17)と宇治田京子さん(16)、1年林里奈さん(15)の3人。今年が沢村の生誕100年にあたるため企画し、沢村が生きた28年分の新聞を京都府立図書館(左京区)などで調べた。治安維持法公布(25年、沢村8歳)や満州事変勃発(ぼっぱつ)(31年、同14歳)、国際連盟脱退(33年、同16歳)、真珠湾攻撃(41年、同24歳)など各年を象徴する出来事を伝える新聞紙面や号外のコピーを集め、簡単な解説と合わせて年代順にまとめた。

 このほか文化祭では、今年同高で見つかった沢村の京商時代のスコアブックのコピーや米大リーグ選抜相手に好投した記事など同高に残された資料を展示。合わせて沢村の年譜、沢村の故郷・三重の風景を教職員が収めた写真も並べ、来場者に説明する。三浦さんは「教科書で学んだ歴史と違い、沢村が生きていた『動いている』時代の不穏な雰囲気も知ることができた。展示を通じ、平和の尊さを伝えられれば」と話している。

 文化祭は16日が小中学生や近隣住民に開放される。15日は同高関係者のみ。

【 2017年09月14日 17時00分 】

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