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6300系 阪急嵐山線

車内ゆったり、特急を大胆改造
嵐山線を走る6300系(京都市西京区)
 嵐山駅(京都市西京区)と桂駅(同)を結ぶ単線の嵐山線。全長約4.1キロ、乗車時間は約8分と短い。同線に今月、新しい車両が導入された。  といっても新造車ではない。1975年から84年にかけて作られた京都線の特急専用車を大幅に改造した電車だ。外観は以前と変わらないが、一足車内に踏み込むと、以前の電車に親しんだ人には、その変ぼうぶりに驚かされるだろう=写真。
 特急車両時代は、前後尾を除き、すべてが1列4人が座れるクロスシート(列車の進行方向に向けた座席配置)が自慢だった。改造ではそれを3人掛けに取り換え、通路を広くとったほか、扉付近にはロングシート(進行方向と平行に背を向ける配置)を置いた。
 観光客と通勤通学客それぞれに配慮した結果で、従来の同社電車にはない大胆な改造になったという。
 駅間をのんびりつなぐ役目に変わった。が、鉄道友の会から優れた車両に贈られるブルーリボン賞のプレートが、往年の活躍を物語るかのように車内に誇らしげに掲げられている。(おわり)【6300系の動画はこちら
<複線だった嵐山線> 開業した1928(昭和3)年当時は複線だった。しかし需要が伸びず、2年後に単線運転に転換。その後、戦時中の資材供出で単線化された。名残で現在も複線分の線路敷地や架線柱の幅を持つ個所が存在する。

6300系の車内