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京滋の中高年にアンケート

「簡素な葬儀」6割希望

 高齢者の所在不明や孤独死が表面化し、家族関係の希薄化が社会問題になる中、葬儀や墓など伝統的な「弔い」の意識も様変わりしている。京都新聞社が京都府と滋賀県在住の中高年約400人を対象にアンケートしたところ、「簡素な葬儀」を望む人が6割近くに上り、身内だけの「家族葬」を希望する人が全体の2割を占めることがわかった。

伝統意識 様変わり

 葬儀について「希望するスタイルがある」と答えた人は40%。このうち、具体的に「家族葬」をあげた人は46%で、回答者全体でも約2割となり、関心の高さを示した。

 自身の葬送に向けて「具体的な準備をしている」とした人は3割弱で、主な内容は費用や戒名、連絡先リストなど。希望する葬儀スタイルがある人ほど具体的な準備も進めていた。葬儀費用は300万円前後を準備する人が多かったが、望む葬儀の規模は「簡素に」が6割近くで、「普通」の37%を大きく上回った。「盛大に」と答えた人は1%にとどまった。

 また、戒名(法名)の要否については「不要」(27%)と「分からない」(21%)が合わせて半数近くを占め、必ずしも必要としていないことを示した。

 墓に関しては、「埋葬される予定の墓がある」と答えた人が8割近くに上った。このうち、先祖代々の墓を継承しているケースが4割を占め、墓の場所は「寺」が半数だった。

 その墓への「埋葬を望む」とした人は81%。ただ、「子など墓の継承者がいる」の回答は67%で、「継承者がいない」などの理由で埋葬を望まない人、散骨や樹木葬を希望する人もいて、価値観の多様化がうかがえた。

京滋の中高年、本社調査

 アンケートは昨年10〜12月に実施。京都府老人クラブ連合会▽京都市老人クラブ連合会▽相続手続支援センター京都▽滋賀県レイカディア大学−の協力で、会員や受講生らから回答を得た。

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【2011年1月20日掲載】