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海外向け書道教室に力

カリグラフィー京都代表 新見知ふみさん
カリグラフィー京都代表 新見知ふみさん
カリグラフィー京都代表 新見知ふみさん

 書道を教え始めて17年。欧米など海外からの観光客向けの体験教室に力を注ぐ。書道を学びに中国に留学するなど、行動力を生かしてやりたいことを追い求めている。「日本人が大切にしている文化を外国の方にも知ってもらいたい」と語る。

 書家の母親のもとで小さい頃から書道に親しんだ。本場で学ぼうと、短大卒業後の1989年、天安門事件直後の中国に飛び立った。監視体制の厳しさに驚きながらも、「夢満ちあふれる」思いで2年間、書道と中国語を学んだ。その後日本航空に就職し、中国に3年間駐在。帰国後独立し、教室を持った。当初は、書家としてプロでも教える技術がないことに悩んだ。初めて筆を持つ子どもから、趣味として学びたいというお年寄りまで、その人に応じた教え方が求められる。カルチャーセンターの講師を引き受けるなど、多くの生徒と接する中でスキルを身に付けた。

 書道教室に京都在住の米国人が通い始めたのをきっかけに、4年前から外国人向けの体験教室を始めた。町家や寺院を借り、着物の着付けと茶道体験をセットにした90分のコースを実施。もともと好きだった英語と中国語を駆使し、日本の文化を伝えている。

 さらに、しっかり書道を学びたいというニーズもあるとみて、10時間~1年間の「留学コース」を立ち上げる予定だ。母国に帰っても続けられるよう、ウェブ上で教える体制も年内に整える。海外向けの教室を「カリグラフィー京都」と銘打ち、発信を強化している。「好きなことをしているので、ストレスゼロです」と明るく笑う。


 イタリアで書道パフォーマンスをするなど、書家としても活躍の場を広げている。海外旅行が趣味で、先日もインドを1週間旅した。「こちらからも海外に出かけて書く姿を見てもらい、現地の人にも書道を体験してほしい」とパワフルだ。

にいみ・ちふみ 平安女学院短期大卒業後、中国・上海の復旦大、北京の北京大に留学した。今年3月、京都女性起業家賞の京都府知事賞優秀賞を受けた。京都市中京区出身、在住。44歳。

【2014年04月20日掲載】