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ITでビジネス創出

京なかGOZAN代表  桂田佳代子さん
京なかGOZAN代表  桂田佳代子さん
京なかGOZAN代表  桂田佳代子さん

 京都市内の中小IT企業7社でつくる協業グループの代表として、京都発の新たなインターネットサービスの開発に情熱を注ぐ。目指すのは「脱下請け」。互いの知恵を寄せ合うことで生み出される独創性と、小企業ならではの機動力を武器に、住民や観光客、事業者をITで支えるビジネスの創出に取り組む。

 現在温めている事業プランは、訪日観光客と地元事業者をつなぐ情報サービスだ。スマートフォン向けアプリを用い、外国人が楽しみたい食事や文化体験などを選択すると、近くの飲食店や観光施設から営業情報やクーポンが自動で配信される仕組み。参加企業の強みを持ち寄って開発のめどを立て、「京都おもてなしforインバウンド」の頭文字から「KoI(こい)サービス」と名付けた。

 京都府の勧めで女性起業家がビジネスプランを披露する本年度の「LED関西」(近畿経済産業局主催)に応募すると、ファイナリストの10人に選ばれた。協賛企業や団体の支援も決まり、会社設立と事業化に向けて奔走する。

 「鶏口牛後という言葉のように、小さくてもピリッとしたサービスを提供し、地域や事業者と連携を深めたい」。大手の発注に依存しがちなIT業界の事業モデルから脱却し、主体的に仕事をつくるという決意が言葉ににじむ。

 グループは2012年、京都高度技術研究所(下京区)が呼び掛けたITサービスの研究会を母体に発足した。当時、勤務先のIT企業で挑んだ商品企画が行き詰まり、1社単独の開発に限界を感じていたことから参加。中小製造業向けの見積もりサービスや市内の石碑を巡るアプリなどを生み出した。協業や開発に専念するため昨年9月に退職し、グループ代表に就いた。

 「仲間の意見や助言が心の支え。仕事や納期だけに束縛されない自由度の高い職場をつくり、他の業界に比べて低い女性比率をアップするのも目標です」。瞳に力をみなぎらせた。

かつらだ・かよこ 同志社女子大短期大学部を卒業後、村田製作所入社。1999年に京都市下京区のIT企業に転職し、システム開発に携わる。2016年9月に退職、京なかGOZAN代表に就任。ウオーキングや読書が趣味。東近江市出身、京都市下京区在住。47歳。

【2017年02月26日掲載】