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鉛筆持ち方を正しく

日本チャレンジ代表取締役  川田道子さん
日本チャレンジ代表取締役  川田道子さん
日本チャレンジ代表取締役  川田道子さん

 幼児に字の書き方を教える教室を開くとともに、自身が考案したオリジナル鉛筆の普及に取り組んでいる。「正しい鉛筆の持ち方を知らないと美しい字が書けない。姿勢も悪くなり、疲れやすくなる。小さいうちから身に付けることが大切」と説く。

 教室は、宇治市のみのり幼稚園やひいらぎこども園、同市の自宅で開講。園児らに鉛筆の持ち方や、とめやはね、はらいに注意したひらがなの書き取り、音読などを指導している。鉛筆を持つ指の位置がずれていると見逃さず、手を添えて丁寧に教え込む。

 教室で用いるオリジナル鉛筆は断面が三角形で、表面に親指や人さし指、中指を置く箇所を示す印が付いている。子どもたちの指導経験を基に、「どうしたら正しく持てるか」と創意工夫を重ねて生み出したデザインだ。左利きにも対応しているのが売りで、特許も取得している。「この鉛筆を使い始めてから、以前に比べてはるかに教えやすくなった」と手応えを語る。

 学校や家庭で鉛筆の持ち方を教えられるよう、オリジナル鉛筆の販売にも力を入れており、京都市内の私立小学校が生徒用に買い上げた。書き取りの練習帳やDVDも開発し、京都や大阪の百貨店で実演販売を行っている。

 教室を始めたのは2011年。当時小学生だった次男について、担任の教諭から「字が汚いから成績を下げている」と指摘されたのがきっかけだった。書き方を指導してくれる教室を探したが、ぴったり合うところが見つからなかった。その過程で「幼児に特化した書き方教室はニーズがあるはず」と気づき、自ら運営に乗り出した。

 生徒が増え、子育て経験のある女性を指導スタッフに雇うなど、事業は軌道に乗りつつある。指導方法の信頼性を高めようと、母校である京都女子大の大学院で発達教育学の研究にもいそしむ。「子どもたちの字がきれいになっていくのを見るのが、何物にも代え難い喜び」とやりがいを語った。

かわた・みちこ 京都女子大文学部卒。2011年に書き方教室を始めた。経済産業省近畿経済産業局の女性起業家応援プロジェクト「LED関西」の第2回ファイナリストにも選ばれた。松山市出身。48歳。

【2018年02月25日掲載】