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滋賀トヨペット社長 山中隆太郎さん

商店街に新型店舗活、気に
新形態の店舗を商店街に出店した滋賀トヨペットの山中社長。「地域貢献のための店舗」と話す(大津市長等2丁目)
新形態の店舗を商店街に出店した滋賀トヨペットの山中社長。「地域貢献のための店舗」と話す(大津市長等2丁目)

 滋賀トヨペット(大津市)が今年9月に市中心部のナカマチ商店街に開店させた「Boss百町物語」が、商店街活性化に一役買っている。車の販売に主眼を置かない新型の店舗は「情報発信基地との位置づけで、もうけは一切考えていない」と山中隆太郎社長(70)は語る。店舗の狙いや今後の展望を聞いた。

 -なぜ、アーケード商店街に出店したのか。
 「昨年の9月、ナカマチ商店街の餅つきイベントに顔を出すと、長浜市から来た方が、まちおこしのために餅をついて配っておられた。私はげんこつで頭をなぐられたようなショックを受けた。1957年に大津市富士見台に本社を構えたが、シャッター通りの商店街を見て、私は地元なのにお役に立てていない、と。商店街にショールームのようなものを作って活性化につなげたいと考え、場所を探しはじめた」

 -Boss百町物語の役割は。
 「情報発信基地の位置づけで、車やカーライフに関する相談を気軽に聞きに来てもらえる場所にしたい。観光スポットを聞きに来てくれてもいいし、コーヒーを飲みに来てくれてもいい。県内各地の道の駅と連携し、道の駅で販売している商品をBoss百町物語まで運んで手数料を取らずに販売したいと考え、計画を進めている。ドライブに使える冊子なども用意しており、県内の情報も発信していきたい」

 -車の販売を目的としていない。
 「『車を買わされる』と思わずに立ち寄れる場所にしたいので。もちろん、車を購入したい人や関連のサービスを受けたい人がいれば、近隣の店舗や営業マンを紹介する」

 -若者の車離れなど、自動車業界を取り巻く状況は厳しい。
 「トヨタでは、ディーラーごとの専売車種を減らす方向で進んでおり、トヨタ系のカーディーラー同士でも、顧客の争奪戦になる。自宅近くのディーラーではなく、滋賀トヨペットを選んでもらうためには、お客様と太く絆を結んでいく必要がある。このように地域に密着して、お客様とのやりとりができる新型の店舗は非常に有効と思う」

 -今後の展開は。
 「大津の店舗は一軒目の試験店舗。今後、うまくいけば草津や長浜にもオープンさせたいと思っている」

【2017年11月19日掲載】