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京文化体験、政策生かす

長刀鉾の曳初めに浴衣姿で参加した文化庁地域文化創生本部の職員たち(12日、京都市下京区)
長刀鉾の曳初めに浴衣姿で参加した文化庁地域文化創生本部の職員たち(12日、京都市下京区)

 4月に開設された文化庁地域文化創生本部(京都市東山区)の職員たちが、祇園祭をはじめとした京都の伝統的な行事や文化の現場体験に力を入れている。文化庁が京都移転の一環で充実を図る地域文化の振興や、文化財を活用した観光活性化の政策立案に生かす狙いという。

 祇園祭の前祭(さきまつり)の山鉾巡行を前に、組み上がった鉾を動かす12日の「曳初(ひきぞ)め」。長刀鉾では、浴衣姿の職員10人が地元の児童や観光客とともに綱を握った。前祭と後祭の山鉾巡行にも、職員8人がボランティアとして参加する予定だ。

 文化庁は、京都移転に伴い「機能強化」を掲げる。文化芸術資源を核とした地方創生や、食文化をはじめとした生活文化の振興を新たな政策分野に挙げている。こうした文化や芸能が身近にある京都で知見を得ようと、文部科学省のほか京都府や京都市、他の自治体からの出向者らでつくる同本部の職員(38人)の有志が、5月の葵祭に参加したり、狂言を習い始めたりしている。

 地域文化創生本部広域文化観光・まちづくりグループのチーフ、國谷勝伸さん(38)は「霞が関にいると現場を体験することはほぼないが、この本部では一緒に仕事する自治体職員のつながりで、自らが参加体験できる機会が多い。積極的に参加し、全国に広げられるようなモデル事業を生み出す着想を得たい」と話している。

【2017年07月15日掲載】