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「日本人の忘れもの」知恵会議

「京都の弱点」熱く議論

「京都の弱点」をテーマに意見が交わされたフォーラム(京都市中京区・京都新聞社)
「京都の弱点」をテーマに意見が交わされたフォーラム(京都市中京区・京都新聞社)

 京都から次世代に伝えるメッセージについて考える「日本人の忘れもの」知恵会議が17日、京都市中京区の京都新聞文化ホールで開かれた。鎌田浩毅京都大教授、佐村知子元京都府副知事、作庭家の小川勝章さん、銘木師の中川典子さんが「京都の弱点」と題して話し合い、約180人が熱心に耳を傾けた。

 文化庁の移転に先立って地域文化創生本部が今月1日、京都市内で発足したのに伴い、京の町で忘れられつつある文化的要素や、それを取り戻すための課題について持論を交わした。

 中川さんは北山杉の生産量が減っていることから、学生たちと床の間プロジェクトに取り組んでいることに触れ「和室が減っているため、学生自身が床の間を知らなかった。市内には町家を活用したレストランが多くあるが、床の間を残しておらず、次世代に伝わっていない」と話した。

 東京出身で通産省(現経済産業省)官僚だった鎌田教授は「日本の経済や政治は東京が中心で、文部科学省の予算の多くが東京大に行く構図。だからこそ京都大は東京や世界がやらない仕事を目指している。世界に向けて勝つことは東京に任せ、京都は歴史や文化を深めるべき」と話した。

【2017年04月18日掲載】