内緒火
船形万灯籠では火が山の下から見えないように、茂みの陰で火をともし、さらに人垣で隠す。こうしてたかれた「内緒火」をたいまつの先に移し、点火の合図を待って、若者十数名が火床を目指して急な坂を駆け下り、火床に火をうつす。
消し炭
大文字の送り火を盆の酒に映して飲むと、病気にかからないという。また送り火のカラケシ(消し炭)を水に溶かして飲み、カラケシを半紙に包んで玄関につるすと、魔よけになるという言い伝えがある。
盂蘭盆(うらぼん)
お盆は正式には「盂蘭盆会(うらぼんえ)」と言い「逆さにつるされた苦しみを救う」という古代インドのサンスクリット語に由来する、先祖や亡くなった人を供養する日本古来のしきたり。 
「馬」に乗って早く戻ってきてもらい「牛」に乗ってゆっくり帰ってもらう。とともに、16日の夜には、その帰り道を明るく照らして送り出すために送り火を燃やす。
お精霊さん(おしょらいさん)
祖先の霊を「お精霊さん(おしょらいさん)」と親しみを込めて呼ぶ。それぞれの家にお迎えして、家族と一緒に過ごす。
火床
大文字の「大」の字形の中心部を特に金尾(かなわ)と呼び、4基の火床からなる。
字形の頂点は字頭(じがしら)と呼ばれ、2基の火床で構成される。火床はひし形に削った大谷石で、土中に埋め込まれている。
「い」の送り火
江戸時代後期には「い」(市原野)、「一」(鳴滝)、「竹の先に鈴」(西山)、「蛇」(北嵯峨)、「長刀」(観音寺村)などの字形もあったが、途絶えたといわれている。
花背の松上げ
8月15日夜行われる伝統行事。
松上げは、洛北の山間部に伝わり、精霊を送るとともに、火伏せや五穀豊穣(ほうじょう)を祈る。 縄の付いた松明を振り回し、丸太を立てた高さ約20メートルの大笠めがけて次々と投げ上げる。
松ヶ崎題目踊り
送り火に合わせて行われる、日本最古の盆踊りとされる。
1306(徳治元)年、村の住民らが日蓮宗へ改宗したことを喜び、地元の寺の僧・実眼によって始まった。
境内では、太鼓に合わせ、「南無妙法蓮華経」の題目を唱えながら老若男女が踊る。また、京都・洛北地域に伝わる盆踊り「さし踊り」も披露される。
8月15日 午後8時、16日 午後9時・涌泉寺(京都市左京区松ヶ崎)
「点火」のサイン
松ヶ崎妙法送り火では、「妙」と「法」が同時に点火される。このため、松ヶ崎妙法保存会の役員が、2つの山の南側に位置する京都簡易保険事務センター(京都市左京区松ヶ崎)の屋上から、ライトをつけて「点火」のサインを各山に送る。
かつては合図を出すための火小屋があったという。

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