読者写真コンテスト「大好き!!京滋の風景」第29回結果

  今夏は足早に過ぎ去った印象がありました。9月に入ると、朝夕は比較的過ごしやすくなり、撮影の労力も少しは和らいだのではないでしょうか。  今回は、真夏のイベントや夏の名残を題材にした写真が多く寄せられました。
 最優秀賞の「夜空のページェント」は、観客のシルエットをアクセントにした構図が新鮮。北村さんの写真センスが光ります。優秀賞では、刻々と変化する夕景を絶妙な露出で切り取った平本さんの「雷光」が印象的。中川さんの「名残のヒマワリを行く381系」は、沿線に咲くヒマワリの間からカーブを通過する電車の勇姿を捉えました。
 佳作では、彼岸花の赤と青空のコントラストが鮮やかな西さんの「天高く」が目を引きます。居原田さんの「秋だよ」は、フォーカスを効かせてバッタを擬人化した工夫が面白いですね。村田さんの「夏山のガーネット」は、逆光を使い夏の名残をうまく表現しました。見物客の穏やかな笑顔が画面からあふれる「温かい声援」は、山田さんの作品。松林さんの「大文字火床から見る火事」は、美しい夕景の中にひそんだ、火事という恐ろしい現実を見る人に突きつける写真です。
 秋の深まりとともに、光の角度が変わり、透明度も増してきました。被写体を生かせるかどうかは、光のとらえ方次第。風景も人も光に映える季節の到来です。(写真部長代理 奥村清人)

 

最優秀賞「夜空のページェント」(滋賀県愛荘町) 北村正博

デジカメ、24〜70ミリ、F22、5秒、ISO100
 【評】 漆黒の夜空を照らし出す花火の軌跡がとても幻想的です。花火の光に浮かび上がった観客ひとりひとりのシルエットが面白く、画面にアクセントを与えています。夏の夜の夢のような風景写真です。
 

優秀賞(生活科学運営賞)「名残のヒマワリを行く381系」(南丹市日吉町胡麻) 中川弘一

デジカメ80〜200ミリ、F5・6、1000分の1秒、ISO640
 【評】 夏の終わり。ヒマワリが咲く山陰本線のカーブを進む特急電車の勇姿を見事に切り取りました。アウトフォーカスで撮影したヒマワリが画面のバランスを保ち、その色彩が華やかさを演出しています。
 

優秀賞(ノアズアーク賞)「雷光」(京都市伏見区・宇治川周辺) 平本貴範

デジカメ、24〜70ミリ、F4、80分の1秒、ISO1600
 【評】 夏空に稲妻が走る瞬間を見事に捉えました。露出設定がデリケートな夕景。稲妻の露出は飛びすぎず、力強い太さを描きました。宇治川の川面、鉄橋、空の色のバランスが絶妙にかみ合いました。
 

以下佳作

「天高く」 (左京区大原) 西正幸

 

「秋だよ」(宇治市) 居原田晃嘉

 

「夏山のガーネット」 (伏見区・醍醐山) 村田愛子

 

「巨木」 (高島市) 安原忠敬

 

「温かい声援」 (中京区) 山田浩二

 

「宇治川の鵜飼」(宇治市・宇治川の塔の島) 八木嘉明

 

「夕凪」(野洲市・琵琶湖畔) 田中雅之

 

「スタートダッシュ」 (大津市・琵琶湖漕艇場) 宮昌之

 

「大文字火床から見る火事」(左京区) 松林宏

 

「マクロの魔術」(宇治市) 深井征子

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