読者写真コンテスト「大好き!!京滋の風景」第31回結果

 新しい年が明けました。みなさん、今年はどんなテーマで撮影に臨みますか? 主題を持つことは、写真上達への第一歩です。同じ狙いで作品を積み重ねていくと、その蓄積は大き財産となるでしょう。今年一年の皆さんの活躍に期待したいと思います。
 最優秀賞に輝いた西さんの「滴」は、移ろう秋の彩りの一瞬を見事に捉えました。水面に映える紅葉の色合いと水の動きが絶妙です。優秀賞の「福来たれ」は、福を求める手の表情だけに狙いを絞った山下さんの写真センスが見事。上前さんの「通し矢」は、新成人となった射手の緊張感をぴんと張った弓で見せた手腕が光ります。
 佳作では、霜をまとったモミジを逆光で狙い、きりりとした冬の空気感を演出した西田さんの「霜もみじ」が秀逸です。塩見さんの「たじろがず」は、灼熱の炎をものともしない祭りの男に迫りました。明るい表情とシャッターチャンスの良さが光る「成人の日」は村田さんの作品。西村さんの「デュエット」は、待ちに待った瞬間を逃しませんでした。冬の長い影をうまく演出した福田さんの「夕日の悪戯(いたずら)を遊ぶ」は遊び心に満ちています。
 まだまだ寒い日が続きますが、そろそろ春の便りも届きはじめました。明るい春の題材を探しに街中へと出かけてみてください。(写真部長代理 奥村清人)

 

最優秀賞「滴」(京都市左京区・妙満寺) 西正幸

デジカメ、28〜300ミリ、F7.1、200分の1秒、ISO500
【評】深紅に染まった水面から跳ね上がる水滴となめらかに広がる波紋の美しさが際立ちます。手水鉢に立ち現れた無限の美は、撮影者の心を動かしました。瞬間の美が凝縮された一枚です。
 

優秀賞(トーカイ賞)「通し矢」(京都市東山区・三十三間堂) 上前圀夫

デジカメ、135〜400ミリ、F5.6、50分の1秒、ISO400
【評】形の美を意識した大胆な構図が見事です。顔は写っていませんが、ぴんと張った弓の弦からは、射手の静かな緊張感がひしひしと伝わってきます。
 

優秀賞(にしきの賞)「福来たれ」(亀岡市・穴太寺) 山下文行

デジカメ、10〜24ミリ、F8、125分の1秒、ISO200
【評】やぐらから舞い落ちる福札を授かろうと、参拝者が伸ばした手が面白いです。すらりとした手。ごつごつとした手。がっしりと札をつかんだ手。それぞれに表情があって見飽きません。
 

以下佳作

「成人の日」(左京区・平安神宮) 村田寛明

 

「夕日の悪戯を遊ぶ」(南区) 福田孝博

 

「まぁまぁ、そうイライラしないで」(山科区) 折田章宏

 

「たじろがず」(守山市・勝部神社) 塩見芳隆

 

「霜もみじ」(甲賀市信楽町) 西田叔弘

 

「出初め式」(左京区) 伊藤幸太郎

 

「冬の華」(亀岡市) 栗田正一

 

「朝霧の北山」(右京区梅ケ畑) 山田浩二

 

「彩虹」(守山市) 北村茂信

 

「デュエット」(右京区・広沢池) 西村弥蔵

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