読者写真コンテスト「大好き!!京滋の風景」第36回結果

 見事な彩りを見せてくれた今秋の紅葉もほとんど散ってしまいました。今回は紅葉写真を中心にレベルの高い作品が集まりました。今回佳作に選んだなかの数点は、十分に優秀賞のレベルに達していたように思います。選考は締め切り間際まで迷いました。
 今回、最優秀賞に輝いた長谷川さんの「天空に現る」は、めったとないチャンスを象徴的に切り取った渾身(こんしん)の1枚。手前の紅葉も効果的です。霧深い朝、カメラを持って自宅を飛び出した作者の姿が目に浮かびます。優秀賞の芳村さんの「集団下校」と田中はるおさんの「秋の流れ」は題材の良さだけでなく、画面構成の巧みさで、写真のレベルを引き上げました。
 佳作では、自然が織りなす色模様を完璧に捉えた宇野さんの「息吹く雲海」が目を引きました。奥行きがある山並みと朝焼けの雲海が、悠久の時を感じさせます。初めて目にするコウノトリの姿に心躍らせたという本庄さんの「ようこそ コウノトリ」は、一期一会を逃しませんでした。動感にあふれた「シャドウダンス」は田中雅之さんの作品。逆光ぎみから影を利用した巧みさが光ります。被写体は違いますが、藤田さんの「秋への入り口」と松好さんの「太公望」も逆光で色を強調した手腕が見事です。
 二十四節気の「大雪」も過ぎ、いよいよ本格的な冬の到来です。撮影では、服装などの冬装備はもちろんのこと、行動計画を立てるなど安全への配慮を万全に臨んでください。モノトーンの季節をどう写真で見せるかが、腕の見せどころです。(写真部長代理 奥村清人)

 

最優秀賞「天空に現る」(大津市) 長谷川 悟

デジカメ、80〜400ミリ、F9、640分の1秒、ISO400
【評】まるで天空の城のように、雲海からにょっきりと顔を出した高層マンション。山すその紅葉とのコラボレーションが見事に決まりました。
 

優秀賞(トーカイ賞)「集団下校」(八幡市・上津屋橋) 芳村 智裕

デジカメ、50ミリ、F6.3、50分の1秒、ISO100
【評】自転車を押して橋を渡る生徒たちのシルエットが、まるで音符が並んでいるように見えます。いまにも音楽が聞こえてきそうな楽しい写真です。
 

優秀賞(やまざき賞)「秋の流れ」(京都市北区) 田中 はるお

デジカメ、120〜400ミリ、F20、10分の1秒、ISO800
【評】堰堤(えんてい)から流れ落ちる水の流れと紅葉の構図が見事です。スローシャッターで表現した青白い水の流れが紅葉を際立たせています。
 

以下佳作

「息吹く雲海」(福知山市大江町) 宇野 秀雄

 

「寄り添って」(右京区・神護寺) 西 正幸

 

「シャドウダンス」(伏見区・京都競馬場) 田中 雅之

 

「ようこそ コウノトリ」(高島市新旭町) 本庄 重夫

 

「秋への入り口」(甲賀市信楽町・ミホミュージアム) 藤田 文子

 

「太公望」(宇治市・宇治川) 松好 良和

 

「真珠の滴」(宇治市植物公園) 深井 征子

 

「ライン」(京都府宇治田原町) 川口 重一

 

「助けてくれぇ」(京丹後市弥栄町) 平林 清市

 

「吠えろよ!」(京都市左京区・平安神宮前) 岡田 亮

Copyright(C) 2016 The Kyoto Shimbun Co.,Ltd.
<<読者写真コンテスト一覧へ