読者写真コンテスト「大好き!!京滋の風景」第39回結果

 今回の応募作品は、大半が桜の作品でした。桜は優秀なモデルさん。誰がどう撮ってもそれなりにきれいに写ります。それだけに、見る人の心をつかむ写真を撮るには、ひと工夫、ふた工夫を加える演出が大切です。

 最優秀賞に輝いた、西さんの「駆ける」は、広角レンズで被写体に迫った大胆な構図と馬が跳ねるように走る瞬間が響き合い、動感がほとばしる作品です。優秀賞の「太陽がいっぱい」は、子どもの影を効果的に使った工夫が見事。影を追いかけて楽しそうに撮影する山下さんの姿が目に浮かぶようです。栗田さんの「残照」は、夕刻のわずかな時間帯に刻々と変化する夕闇の色合いを、水田というキャンバスに見事に写し込んだ労作です。

 佳作では、黒川さんの「春ミラー」が印象的でした。桜の前ボケを効果的に使うなど、題材を最大限に見せる工夫に満ちています。「雨の日の発見」は安威さんの作品。水面にさざめく波紋と花びらのハーモニーが素敵です。朝露をまとったタケノコを狙った河野さんの「瞬間」は、水滴が落ちる瞬間を写し静的な写真に動感を与えています。中西さんの「夜の酒蔵」は、1時間の露光をかけて星々の光跡を写し込み、見慣れた風景を見事なスケール感で描き出しました。

 さて次回は、梅雨から盛夏へと移る季節が撮影期間です。雨の日は、絶好の撮影日和。雨は被写体を生き生きと演出してくれるでしょう。太陽が、かっと照りつける夏日には、熱中症などにならないように十分な水分補給を心がけて撮影に臨んでください。(写真部長代理 奥村清人)

最優秀賞「駆ける」(京都市北区・上賀茂神社) 西 正幸

デジカメ、12〜24ミリ、F6.3、1250分の1秒、ISO640
【評】伸び伸びと脚を広げて芝地を駆け抜ける馬をローアングルから捉えました。青々とした芝と白雲が浮かぶ青空が構図と三位一体となってダイナミックさを演出しています。
 

優秀賞(ジェイ・エス・ビー賞)「太陽がいっぱい」(草津市・矢橋帰帆島公園) 山下文行

デジカメ、28〜300ミリ、F8、400分の1秒、ISO100
【評】ジャングルジムで夢中に遊ぶ子どもたちを影で表現したアイデアが光ります。画面に入れた子どもの配置が抜群。子どもの赤い服が良いアクセントになっています。
 

優秀賞(トーカイ賞)「残照」(亀岡市曽我部町)栗田正一

デジカメ、80〜200ミリ、F8、3秒、ISO800
評】夕闇に浮かび上がった水田の幾何学模様が見事です。空が濃紺に変わる時間帯に狙いすまして、高台から撮影した労作。わずかな時間帯にしか現れない光の変化を逃しませんでした。
 

以下佳作

「春ミラー」(右京区)黒川博之

 

「瞬間」(右京区)河野厚子

 

「雄々しく舞い踊れ」(左京区・平安神宮前)田中雅之

 

「桜の渦潮」(近江八幡市・八幡堀)岡晃市

 

「雨の日の発見」(伏見区)安威俊秀

 

「五月の空に」(近江八幡市)松村信吾

 

「夜の酒蔵」(伏見区)中西和之

 

「棚田の夕陽を求めて」(京丹後市丹後町)中川直久

 

「大きいなぁ」(下京区・京都駅ビル)馬場幸夫

 

「カキツバタの頃」(城陽市)川口重一

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