出版案内
福祉事業団

「変わるべきは社会」 京都で相模原殺傷事件考えるシンポ

相模原障害者殺傷事件について話す津久井やまゆり園元職員の西角氏(中央)=18日午前11時20分、京都市南区・京都テルサ
相模原障害者殺傷事件について話す津久井やまゆり園元職員の西角氏(中央)=18日午前11時20分、京都市南区・京都テルサ

 相模原市の障害者殺傷事件を考えるシンポジウムが18日、京都市南区の京都テルサであった。事件が起きた知的障害者施設「津久井やまゆり園」の元職員で専修大講師の西角純志氏が講演し、犠牲者の生を語り継ぐ大切さを訴えた。

 西角氏は、犠牲者の生前の様子を聞き取って、「生きた証(あかし)」を残す活動に取り組んでいる。警察が「遺族の希望」を理由に犠牲者の名前を公表しなかった点に対し、「犠牲者は殺害される以前から語ることができない人にされていた。容疑者に命を奪われ、家族に封印され、社会に忘れ去られようとしている。(犠牲者を)匿名にしたまま裁判に向かうのなら、『生きた証』は証言としての意味を持つ」と述べた。

 犠牲者の園での生活について、西角氏は「出勤してくる職員をいつも小走りで玄関に迎えに来た」「ベッドに横になってCDを聞いていた。お気に入りは演歌だった」「菓子を開ける時のカサカサ音を喜んだ。生き仏のような人。にこにこしていた」「園で50年暮らし、帰りたいと強く思っていた。大好きなお兄さんをひたすら待っていた」と、一人一人の願いや趣味、普段の様子を紹介した。

 津久井やまゆり園に入所していた人たちが地域に戻れるよう支援する団体「ピープルファースト横浜」の報告があり、京滋の障害がある当事者が、施設ではなく、地域で暮らす意義を訴えた。障害者でNPO法人DPI日本会議副議長の尾上浩二氏は、事件後に障害者排除の動きが出ているのではないかと懸念を示し、「変わるべきなのは社会の方だ」と強調した。

 「国際障害者年連続シンポジウム」として、日本自立生活センター(南区)などの実行委員会が主催した。

【 2017年03月18日 23時16分 】

ニュース写真

  • 相模原障害者殺傷事件について話す津久井やまゆり園元職員の西角氏(中央)=18日午前11時20分、京都市南区・京都テルサ
京都新聞デジタル版のご案内

    地域の政治・社会ニュース

    全国の政治・社会ニュース

      スポーツ

      京都成章、第1代表に 近畿高校ラグビー、大阪桐蔭と両校V

      20170323000167

       ラグビーの近畿高校大会は23日、和歌山市の紀三井寺陸上競技場で決勝が行われ、京都成章は..... [ 記事へ ]

      経済

      清酒の香りを数値化、新技術の純米酒発売 黄桜

      20170323000135

       清酒の香りを正確にコントロールする技術を、清酒大手の黄桜(伏見区)や分析機器の信和化工..... [ 記事へ ]

      観光・社寺

      夜の二条城・唐門に桜舞う 24日からCG映像投影

      20170323000175

       世界遺産・二条城(京都市中京区)で「二条城桜まつり2017」(24日~4月16日)を開..... [ 記事へ ]

      教育・大学

      6年間の思い出胸に、巣立ちの春 京都府内公立小で卒業式

      20170323000066

       京都府内の多くの公立小学校で23日、卒業式が行われた。児童が6年間の思い出や中学校生活..... [ 記事へ ]

      環境・科学

      福島第1、最大9・4シーベルト
      デブリ撮影できずロボ調査終

      20170323000142

       東京電力は23日、福島第1原発1号機の原子炉格納容器の底部にたまった高濃度汚染水の中を..... [ 記事へ ]

      国際

      ベルギー北部でも暴走車
      銃と刃物積載、けが人なし

      20170323000186

       【ブリュッセル共同】ベルギー第2の都市、北部アントワープの繁華街で23日、速度を上げた..... [ 記事へ ]