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今なお消えぬ差別と偏見、ハンセン病元患者訴え 京都でシンポ

ハンセン病をめぐる歴史や元患者の社会復帰について考えたシンポジウム(京都市下京区・市下京いきいき市民活動センター)
ハンセン病をめぐる歴史や元患者の社会復帰について考えたシンポジウム(京都市下京区・市下京いきいき市民活動センター)

 国の隔離政策など不当な差別で苦しんだハンセン病患者が歩んだ歴史や社会との関わりを考えるシンポジウムが20日、京都市下京区の市下京いきいき市民活動センターで催された。元患者が療養所を退所した後の生活を語り、偏見がなくならない社会の現状を訴えた。

 シンポでは国への訴訟で原告団だった70代の男性が話した。「(入所していた施設では)国の世話になっているのに訴えるとは何事だという反発はきつかった」と振り返り、「今この時代でも白い目で見られ、嫌われる。私はいいが、子どもや孫に差別の被害が及ぶのは怖い」と吐露した。

 故郷の同窓会に出ようとしたら妹に反対されたといい、背景には妹の子どもらの結婚に支障が生じる可能性があることを指摘した。実際に自分の子どもの結婚が破談になった経験も語った。

 その上で、「これがハンセン病の現実。国民に(差別を)植え付けた国の責任は重い」と話した。

 患者の強制隔離を定めた「らい予防法」は1996年に廃止され、2001年には同法の違憲性が裁判で認められた。

 シンポは、NPO法人・崇仁まちづくりの会と京都市が主催した。柳原銀行記念資料館(下京区)で31日まで開かれている企画展に合わせて催した。

【 2017年03月20日 23時00分 】

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