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「子ども置き去り保身、今も」 滋賀いじめ自殺中2遺族が会見

もうすぐ20歳になるはずだった男子生徒のことを問われ、涙をこらえる父親(11日午後1時50分、大津市御陵町・市役所)
もうすぐ20歳になるはずだった男子生徒のことを問われ、涙をこらえる父親(11日午後1時50分、大津市御陵町・市役所)

 滋賀県大津市の中学2年の男子生徒が自殺して6年になった11日、遺族が記者会見し、「いじめ問題が起こっても、いまだに子どもの心を置き去りにして保身に走ったような対応をするケースがある」と、行政や教育関係者の意識改革と対策強化の必要性を訴えた。

 同市御陵町の市役所で会見した男子生徒の父親(52)は「今年もいじめや体罰で命を落としたり学校に行けなくなった子がいなくなったと息子に報告できなかった」と嘆いた。実際に問題が起こっても、いじめ防止対策推進法を曲解したような対応をする行政もあるとして、「息子が命をかけて作った法律。子どもの命を本当に守る法になるまで見守る義務がある」と話した。

 今月25日は男子生徒の誕生日。生きていれば20歳だった。父親は「いろんな世界が彼を待っていたはず。酒も飲めた。一緒に居酒屋にも行けたのに」と言葉を詰まらせた。「命日が近づくと棺おけに入った息子の顔がくっきりと脳裏に浮かぶ」と繰り返し、涙をぬぐった。

 市は事件以降、いじめ担当教員の配置など対策を進め、いじめ認知件数は6年間で約20倍になった。同席した越直美市長は「教員の意識を変えるとともに、問題発見後の対応強化をしていきたい」と決意を述べた。

 先だって男子生徒が自殺を図った午前8時20分に、越市長や市教育委員会職員約50人が黙とうした。

【 2017年10月11日 23時10分 】

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