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筧被告「言うことはありません」 青酸殺人事件公判が結審

京都地裁で弁護側の最終弁論を聞く千佐子被告(イラスト)
京都地裁で弁護側の最終弁論を聞く千佐子被告(イラスト)

 向日市などの高齢男性4人に青酸化合物を服用させたとされる連続殺人事件で、殺人罪3件と強盗殺人未遂罪に問われ、死刑を求刑された筧千佐子被告(70)の裁判員裁判の公判が11日、京都地裁(中川綾子裁判長)であり、結審した。最終意見陳述で被告は「全て弁護士に任せてあり、私から言うことはありません」と、用意した紙を読むにとどまった。弁護側は最終弁論で「千佐子さんは無罪です」と述べた。判決は11月7日。

 裁判は6月26日に始まり、37回目の公判で結審を迎えた。判決までの実審理期間は135日で、裁判員裁判では全国で過去2番目という異例の長期審理となった。出廷した証人は延べ52人に上った。

 弁護側は、検察側の「遺産や金銭の返済を免れるために青酸化合物で毒殺した」との主張に真っ向から対立。殺害を認め、死因や動機などを述べた被告の法廷供述の信用性が争点となった。被告は地裁の鑑定で「軽度の認知症」と指摘された。供述が二転三転するなどしたため、裁判を受ける能力や事件当時の責任能力の有無も争点化した。

 弁護側は最終弁論で、被害者4人の死因や体調異変の理由について「病死や事故、他の薬毒物中毒の可能性は否定できず、間違いなく青酸中毒とは言えない」と批判。被告が青酸化合物をプランターの土中に埋めて業者に廃棄したとする検察側の主張に対しても、第三者による混入の可能性も指摘した。また被告は事件当時すでに認知症を患っていたとして、3事件に関し、「責任能力がないか限定責任能力だった」と述べた。

【 2017年10月11日 23時50分 】

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