出版案内
福祉事業団

信長に抵抗、悲運の城主の位牌確認 京都・昌運寺

「天正三」「十月二日」「小笠原筑前守」の文字がある位牌。物集女宗入をまつったものと分かった(向日市物集女町・昌運寺)
「天正三」「十月二日」「小笠原筑前守」の文字がある位牌。物集女宗入をまつったものと分かった(向日市物集女町・昌運寺)

 戦国時代末期、織田信長に抵抗し殺されたとされる、物集女城(向日市)の最後の城主、物集女宗入(忠重)の名の入った位牌(いはい)が、このほど地元の昌運寺(同市物集女町)で確認された。宗入の足跡を調べる研究者は「没後も大切にまつられ、住民に慕われていたことがうかがえる」と話す。

 見つかった位牌は高さ41センチ、幅12センチ。「静室宗入居士」と記され、ほかに3人の戒名があった。裏面には「天正三乙亥十月二日」「小笠原筑前守」と書かれている。

 宗入の木像を、2014年に清浄華院(京都市上京区)で確認した同院史料編纂(へんさん)室の研究員松田道観さん(35)が、ゆかりの寺を調べていたところ、昌運寺で見つけた。戒名の「宗入」▽命日とされる天正3(1575)年10月2日の記載▽物集女氏が名乗ったと伝わる「小笠原」の名前がある-などから宗入をまつったものと判断した。

 物集女氏は、桂川西岸地域を治める「西岡衆(にしのおかしゅう)」の一族。宗入は、織田信長の家臣細川藤孝(幽斎)が同地域の支配に乗り出した際も独立の精神を貫いたことで知られる。

 地元では、天正3年10月2日、藤孝の家臣松井康之に招かれ、勝龍寺城(長岡京市)に出向いたところを謀殺された「悲運の城主」と伝わる。同時期、物集女城も攻略され、一族は離散したという。

 昌運寺の僧侶脇田修司さん(39)は「物集女城や物集女氏を身近に感じた。これからも大事にまつっていきたい」と語る。

 宗入の位牌や木像について松田さんが語る講演会が11日午前10時半から、物集女公民館(向日市物集女町中条)で開かれる。入場無料。

【 2017年03月09日 12時00分 】

ニュース写真

  • 「天正三」「十月二日」「小笠原筑前守」の文字がある位牌。物集女宗入をまつったものと分かった(向日市物集女町・昌運寺)
京都新聞デジタル版のご案内

    観光・社寺のニュース

      政治・社会

      小泉元首相「原発は収益第一」 京都・永観堂で講演

      20170525000152

       「原発ゼロ」を訴えている小泉純一郎元首相が25日、京都市左京区の永観堂で講演した。原発..... [ 記事へ ]

      スポーツ

      レイクス、遠山HCが退団 バスケBリーグ

      20170525000162

       プロバスケットボールBリーグ1部の滋賀レイクスターズは25日、ヘッドコーチ(HC)の遠..... [ 記事へ ]

      経済

      相鉄グループが個室簡易型ホテル 京都・四条烏丸で来年秋

      20170525000157

       相模鉄道(横浜市)などを運営する相鉄グループは25日、居室面積を狭めて料金を抑えた新タ..... [ 記事へ ]

      教育・大学

      高齢化に悩む三和ブドウ栽培、地元高校生が引き継ぐ

      20170525000139

       福知山高三和分校(京都府福知山市三和町)の生徒が、同町特産の「三和ブドウ」の栽培に挑戦..... [ 記事へ ]

      環境・科学

      海底に刺さる旧日本海軍の潜水艦
      長崎・五島沖で撮影

      20170525000118

       長崎県・五島列島沖で、旧日本海軍の潜水艦が深さ約200mの海底に突き刺さったように立つ..... [ 記事へ ]

      国際

      英当局、テロ組織網との関係捜査
      爆発物捜索も

      20170525000092

       【ロンドン共同】英中部マンチェスターの自爆テロで、英捜査当局は25日までに家宅捜索を次..... [ 記事へ ]