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秀吉が寺町造営時の瓦出土 京都、「天正」の銘入り

旧寺町域で出土した「天正拾八年十月吉日」などと刻まれた瓦(京都市上京区・市考古資料館)
旧寺町域で出土した「天正拾八年十月吉日」などと刻まれた瓦(京都市上京区・市考古資料館)

 豊臣秀吉が京都で寺町を造営した時期とされる天正18(1590)年の銘の入った瓦がこのほど、京都市上京区の寺町通沿いの発掘調査で見つかった。旧寺町域で年代が特定できる瓦の出土は初めて。京都市考古資料館(上京区)が22日から速報展で展示する。

 秀吉は天正年間、洛中周囲に御土居を設けたり、各宗派の寺院を鴨川西岸に強制移転させて「寺町」を造営したり、大規模な都市改造を行った。

 瓦は昨秋、民間調査団体による上京区寺町通石薬師下ルの京都御苑東側の発掘調査で、壊れた瓦などを埋めた江戸中期の穴から見つかった。

 屋根の棟の端に飾る大型瓦「獅子口」の一部で、幅30センチ、奥行き40センチ。本堂クラスの大規模な建物に使われていたとみられる。天板の中央に「天正拾(十)八年十月吉日」などと刻まれていた。左右の銘は一部の文字が欠けているものの、「瓦御大工」「福田加賀守」と読めるという。

 現在、屋根のふき替え工事が行われている大徳寺塔頭の黄梅院(北区)の獅子口にも「天正拾四年」「ふく田彦太郎よ志な賀」などと記され、文字の特徴が似ていることが判明しており、同資料館は「秀吉に近い瓦職人の中心人物がそれぞれの銘を刻んだのでは」と推測している。

 市歴史資料館の宇野日出生主任研究員(中世史)は「寺町造営については、各寺院で使った材木に関する文書がある程度で、史料は非常に乏しい。安土桃山から江戸時代の京都の実像を示す貴重な資料だ」としている。

 速報展は5月17日まで。月曜休館。無料。問い合わせは市考古資料館TEL075(432)3245。

【 2017年04月21日 22時21分 】

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