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宮城チーム3選手、被災経験胸に力走誓う 全国女子駅伝

被災地への思いを胸に刻み、宮城チームから出場する石巻専修大の(左から)庄司、牧野、千葉の各選手(11日午後2時15分、京都市右京区・西京極補助競技場)
被災地への思いを胸に刻み、宮城チームから出場する石巻専修大の(左から)庄司、牧野、千葉の各選手(11日午後2時15分、京都市右京区・西京極補助競技場)

 京都市内で14日に行われる全国女子駅伝に、石巻専修大女子競走部(宮城県石巻市)の3選手が宮城チームから出場する。それぞれ2011年の東日本大震災の記憶を胸に刻み、将来を見据える。東北で走り続けることも未来への一歩につながると信じる。「自分たちのレースで被災地を勇気づけたい」。思いは一つだ。

 2年庄司琴美さん(20)は当時、仙台市の高砂中1年だった。翌日に控えた卒業式の準備をしていた時、激震に襲われた。校舎1階が浸水して帰宅できず、学校で泣きながら一夜を過ごした。「当たり前のことが、当たり前じゃなくなることがある」。何気ない日常の大切さを思い知った。

 石巻専修大は震災直後は避難所や自衛隊宿営地となった。石巻市で生まれ育った3年千葉悠里奈さん(21)は、「復興は少しずつ進んでいると思うが、学生寮付近にはまだ数多くの仮設住宅が並んでいる」と語る。故郷への愛着が強く、卒業後は地元で公務員となるのが夢。「人口が減ってさみしくなっている。活気を取り戻すための仕事に携わりたい」と力強い。

 昨年7月、国立競技場の建て替えで石巻市に貸与された聖火台に点火するイベントがあった。火をともした女子競走部主将の3年牧野あやさん(21)は復興支援行事での大役に「すごく緊張した」。東京五輪まで2年半。「五輪によって被災地が注目されることにつながれば」と願う。

 15年創部の同大学女子競走部に3人を誘ったのは、監督の泉田利治さん(63)。かつて宮城の実業団「日本ケミコン」で五輪選手も育てた名伯楽だ。全国女子駅伝でも宮城チームの監督を長年務め、1995年には東北勢初の優勝に導いた。今大会は宮城の団長として臨む。東北に残って練習に励む教え子たちの代表入りを喜び、「被災地に明るい話題を届けるような走りを見せてほしい」と期待する。

【 2018年01月12日 09時00分 】

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