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奇抜PR動画、再生数けた違い 京都・宇治市

動画に登場するゲームのタイトル画面
動画に登場するゲームのタイトル画面

 テレビゲーム風に仕上げた宇治市のPR動画の再生回数が、公開から3週間ほどで30万回を超えた。同市がこれまでに作成した動画とは比べものにならない再生回数で、まずはインパクト重視の戦略が奏功した格好だ。今後は寄せられた関心を、観光客数や転入数の増加につなげられるか問われてくる。

 動画は、謎の大魔王に襲われた宇治市を救うため、主人公でマッチョな平安貴族が平等院や三室戸寺、万福寺や宇治橋など市内の観光名所を巡って敵を倒すストーリー。あえて粗い画像で制作し、一昔古いゲームの雰囲気を醸し出している。

 奇抜な内容に市議からは「宇治のいいところが伝わってこない」と嘆きの声が漏れたが、自治体のPR動画としては珍しい内容がインターネット上で話題に。テレビのニュース番組やワイドショーの取材も相次いでいる。

 注目に応じて再生回数も伸び、公開した今月3日から23日までに動画投稿サイト「ユーチューブ」で約17万回、短文投稿サイト「ツイッター」で約12万回、動画配信サイト「ニコニコ動画」で約1万3千回に上り、合計で30万回を突破した。

 同市はこれまで、山本正市長がカメラに向かって市の施策を語る動画などを公開しているが、再生回数は数百回程度にとどまっており、桁違いの反響だ。

 制作費には国の地方創生加速化交付金を使っており、人口減少対策として市の好感度アップが狙い。30~40代の子育て世代をターゲットにしており、市は「インパクトが強く、情報として宇治のことが頭に引っ掛かる」ことを主眼に、この世代が子どものころに親しんだであろうゲームを切り口とした。

 市にはゲーム化を求める声も寄せられているが、少なくとも数百万円が必要なため、現時点でめどは立っていない。

 市民の宇治に対する愛着喚起も目的の一つ。動画では主人公がアイテムを集めるかばんとして、市内の小学校で通学かばんとして採用されている「ランリック」を登場させるなど市民向けの“ネタ”も仕込んでいる。

 担当した同市秘書広報課の田中真也係長(38)は「広報としては、動画を見た人に何か行動をしてもらうことがゴールだと考えている」と強調。観光振興や人口減少の歯止めに新たなコンテンツをどう生かしていくか、市の知恵と手腕がますます求められる。

【 2017年03月29日 17時00分 】

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