出版案内
福祉事業団

「革命児」と違う?信長の実像 滋賀・安土城考古博で特別展

資料をもとに信長の実像に迫る春季特別展(近江八幡市安土町下豊浦・安土城考古博物館)
資料をもとに信長の実像に迫る春季特別展(近江八幡市安土町下豊浦・安土城考古博物館)

 戦国武将織田信長の実像に迫る春季特別展「信長のプロフィール」が、近江八幡市安土町下豊浦の安土城考古博物館で開かれている。定着している「革命児」のイメージや伝説を検証し、最新の研究を踏まえて新たな人物像を探っている。

 開館25周年に合わせて主要テーマの信長を掘り下げることにした。織田家のルーツと一族の姓▽信長の周辺 一族と妻子▽信長の歩んだ道とその評価-の3部構成で、信長の書状や掟(おきて)書、肖像画、出土品など103点を並べ、解説を添えた。

 将軍や天皇を排除して頂点に立とうとしたとの従来像に対しては、信長が1568年に東寺に出した禁制を紹介。「執達如件(しったつくだんのごとし)」として将軍の意を受けていることが明記されており、同館は「独断で権力をふるったわけではない」と分析する。

 上杉謙信と武田信玄の調停に奔走していた信長が、1572年10月5日に信玄に宛てた書状も展示。2日前に信玄が信長との友好関係を破棄し、信長の勢力圏である美濃・三河に向けて軍を進めたことも知らず、浅井氏との戦況を伝えている内容で、「裏切られてばかりの信長」の姿が垣間見えるという。

 さらに、楽市楽座は信長が始めたのではなく、各地の戦国大名が取り入れていたことを示す資料などもそろえており、高木叙子学芸員は「虚飾に満ちた信長像よりも、はるかに現実的で力強い、魅力にあふれた実像に触れてほしい」と話す。

 6月4日まで。月曜休み。有料。

■織田一族について解説

 安土城考古博物館(近江八幡市安土町下豊浦)は、開催中の春季特別展「信長のプロフィール」に合わせて21日に記念講演会を開く。

 高木久史・安田女子大准教授が「信長以前の織田一族」について講演する。

 午後1時半~同3時。当日先着140人。参加費500円。問い合わせは同館TEL0748(46)2424。

【 2017年05月14日 12時44分 】

ニュース写真

  • 資料をもとに信長の実像に迫る春季特別展(近江八幡市安土町下豊浦・安土城考古博物館)
京都新聞デジタル版のご案内

    地域のニュース

    全国のニュース

      政治・社会

      公設市場民営化、根強い反対 大津、業者側に不信感

      20170725000025

       大津市が民営化を検討している市公設地方卸売市場(同市瀬田大江町)で、卸売や仲卸などの入..... [ 記事へ ]

      スポーツ

      競泳、大橋が日本新で「銀」
      世界水泳初出場で躍動

      20170725000044

       【ブダペスト共同】競泳女子の大橋悠依(21)=草津東高出-東洋大=が24日、ブダペスト..... [ 記事へ ]

      経済

      IT大手グーグル、3年ぶり減益
      EU制裁金響く

      20170725000024

       【ニューヨーク共同】米IT大手グーグルの持ち株会社アルファベットが24日発表した201..... [ 記事へ ]

      観光・社寺

      学習雑誌にも戦争の影 京都・宇治で「遺品展」

      20170725000038

       戦時中の暮らしをテーマにした企画展「戦争遺品展」が、京都府宇治市折居台の市歴史資料館で..... [ 記事へ ]

      教育・大学

      葛川小・中「特認校」に 大津市全域で通学受け入れ

      20170723000090

       児童・生徒の減少が進む大津市の葛川小・中が来年度から「小規模特認校」となり、市内全域か..... [ 記事へ ]

      環境・科学

      海外原発事故の検知体制強化へ
      規制委、長崎や沖縄に装置

      20170723000106

       原子力規制委員会が、韓国や台湾など、海外の原発で事故が起きた際の放射線拡散情報の検知体..... [ 記事へ ]