出版案内
福祉事業団

淀城跡公園のハス、カメ食害で激減 京都、外来種捕獲へ

淀城跡公園の堀で捕獲された外来種のミシシッピアカミミガメ(京都市伏見区)
淀城跡公園の堀で捕獲された外来種のミシシッピアカミミガメ(京都市伏見区)

 京都市伏見区の淀城跡公園で、初夏の風物詩だった堀のハスの花が激減している。外来種のミシシッピアカミミガメによる食害が原因とみられ、地元の淀観光協会が近く、本格的な捕獲作戦に乗り出す。協会は「かつての風情を何とか復活させたい」としている。

 淀城のハスは、1723(享保8)年に関東から移植されたのが始まりと伝わる。1989年度の石垣修復工事の影響でいったん激減したが、92年から協会が植栽を実施。毎年初夏には薄ピンク色の花が堀一面に咲き、市民や観光客の目を引きつけていた。

 しかし、協会によると、5年ほど前から花が減少し始め、近年は堀の西端で咲くだけになっていた。外来種による環境への影響を調査していた京都府保健環境研究所が昨年5月、この堀で大量のアカミミガメを確認し、今年4月に協会へ対策を要請した。協会がハスの復活に向け、捕獲を行うことになった。

 5月12日に府が調査でわなをしかけたところ、わずか4時間で28匹のアカミミガメが捕獲され、集まった地元住民を驚かせた。外来種のカメによるハスの被害は彦根城(彦根市)や篠山城(兵庫県篠山市)など全国でも多発し、問題化している。府保環研の獣医師多田哲子さん(59)は「アカミミガメは繁殖力が強く、誰かが逃がしたカメが食い荒らしたと思われる。おそらく相当の数が生息している」と話す。

 淀観光協会の藤田佳則会長(67)は「昔は水面が見えないぐらいに花が咲いていたが、今は寂しい限り。まさかカメが原因だとは思わなかったが、なんとか江戸時代をしのべるような姿を取り戻したい」と意気込んでいる。

 捕獲作戦は地元住民も参加し、6月に始める予定。公園を管理する市に加え、府も機材の貸し出しなどで協力する。

【 2017年05月19日 17時00分 】

ニュース写真

  • 淀城跡公園の堀で捕獲された外来種のミシシッピアカミミガメ(京都市伏見区)
京都新聞デジタル版のご案内

    地域のニュース

    全国のニュース

      政治・社会

      結婚式「前撮り」午前限定に 京都・祇園、業者に要望

      20180119000037

       結婚式に先駆けて晴れ着姿で写真撮影する「前撮り」のマナーを考えてもらおうと、京都市東山..... [ 記事へ ]

      スポーツ

      ジャンプ葛西、大役に「光栄」
      日本選手団の旗手

      20180119000022

       【オーベルストドルフ(ドイツ)共同】ノルディックスキー・ジャンプ男子の葛西紀明(土屋ホ..... [ 記事へ ]

      経済

      米金融大手5社が業績悪化
      税制改革で一時的費用

      20180118000207

       【ニューヨーク共同】米金融大手6社の2017年10~12月期決算が18日、出そろった。..... [ 記事へ ]

      観光・社寺

      京都御苑の歴史や見どころ案内 閑院宮邸跡で催し

      20180118000092

       京都市上京区の京都御苑を散策する絶好の入り口として「閑院宮邸跡」では、江戸期の公家屋敷..... [ 記事へ ]

      教育・大学

      不当要求拒絶で医師らに講習へ 京都府立医大問題受け

      20180118000191

       京都府公立大学法人と府警などでつくる暴力団排除連絡会の初会合が18日、京都市上京区の府..... [ 記事へ ]

      環境・科学

      小笠原諸島で新種のカニ発見
      甲羅の横幅7ミリで「ぺたんこ」

      20180118000155

       東京都とお茶の水女子大湾岸生物教育研究センターの吉田隆太特任助教らは18日、小笠原諸島..... [ 記事へ ]