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聴竹居、知名度アップ期待 重文指定答申で京都・大山崎住民ら

生前の藤井厚二がくつろいでいた閑室(大山崎町大山崎・聴竹居)
生前の藤井厚二がくつろいでいた閑室(大山崎町大山崎・聴竹居)

 1928(昭和3)年に完成した木造住宅「聴竹居(ちょうちくきょ)」(京都府大山崎町大山崎)が19日、国の文化審議会から重要文化財指定の答申を受けた。今年の来場者は昨年を大幅に上回る勢いで、建物を管理する地元住民らは、一層の知名度向上や補助金を得て修復が進むことに期待を寄せる。

 関係者によると、築後約90年の聴竹居は多くの人が押し寄せると老朽化に拍車がかかる。建物への関心が高い人に来てもらいたいとの思いもあり、周辺に案内板などは出さず、事前予約制で公開日も限定している。それでも今年1月から4月末までに計約2千人が来訪し、予約状況から推計すると今月末で約2500人になる見込み。昨年の年間来場者約4500人を上回るのは確実という。

 一般社団法人「聴竹居倶楽部」の田邊均事務局長は「SNS(会員制交流サイト)などネットがらみの口コミで評判が広まっているようだ」と話す。重文に指定されればさらに人気を呼びそうだが、公開方法は従来通りにとどめる。

 重文となる建物3棟のうち茶室は中に入れないほど傷みが激しい。建築家の藤井厚二(1888~1938年)が家族と過ごした本屋、くつろぐ場だった閑室も修復が急がれる。同倶楽部代表理事で聴竹居を所有する竹中工務店の松隈章・設計企画部副部長は「国や府、町と話し合って修復したい。最終的には藤井が建てた時の姿に戻したい」と意気込む。

 天王山の豊かな自然に囲まれた聴竹居は藤井が理想とした環境共生住宅だ。建築を学ぶ大学生も実地学習で頻繁に利用する。重文指定の答申を受け、大山崎町の山本圭一町長は「町の環境の良さも内外に訴えかけていきたい」としている。

【 2017年05月20日 10時34分 】

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